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2004.06.12

安保理決議と多国籍軍

国連安全保障理事会で8日に採択された決議1546を読んでみました。多国籍軍(multinational force)の役割は安全と安定の確保(maintenance of security and stability)であり、統一の指揮系統(unified command)を持つと書いてあります。

本文の第15段落が文法的にちょっとあいまいな書き方がされているのですが、私には、加盟国への要請事項として「軍(の派遣)などによって多国籍軍の援助に貢献すること」「人道復興支援」「国連イラク支援団(United Nations Assistance Mission for Iraq)の事業を支援すること」の三つを挙げているように見えます。(もう一つの解釈の可能性は、要請事項の四つ目として「安全と安定に関するイラク国民の必要性を満たすことを援助すること」というのを加えるものです。私は、この部分を「…援助するために~」と読んで、第一の要請事項(多国籍軍の援助)の目的の修飾節ととらえました。)

人道復興支援が多国籍軍への参加とは別扱いになっていることに注目してください。サマワ駐留を継続するとしても(あ、また、ずるずると現状追認を重ねている自分を発見)、自衛隊は人道復興支援活動を行なっているわけですから、多国籍軍に参加する必要はないはずです。また、参加するのなら、統一の指揮系統に入らなければ安保理決議を遵守したことにはなりません。

たしかに、イラク特措法は「人道復興支援活動及び安全確保支援活動を行う」としていますが、その「実施は、武力による威嚇又は武力の行使に当たるものであってはならない」と規定し、安全確保支援活動の業務範囲を「国際連合加盟国が行うイラクの国内における安全及び安定を回復する活動を支援するために我が国が実施する医療、輸送、保管(備蓄を含む。)、通信、建設、修理若しくは整備、補給又は消毒(これらの業務にそれぞれ附帯する業務を含む。)とする」と定義しています。

あれ、アメリカ兵の輸送は行なっているのでしたっけ。だとすると、人道復興支援活動以外のことも既にやっているんだ。それに、日本政府はCPAの一部ではないと言っているけど、CPAのほうは日本も参加国に数え上げているし… なんか屁理屈みたいなことをいっぱい聞いているうちに、今、何をやっているのか、これから何が変わるのか、訳が分からなくなってしまいました。

週末、休んだら、少しは頭がはっきりするかなぁ。みなさま、いい週末を。

2004年 6月 12日 午前 12:18 | | この月のアーカイブへ

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首相、多国籍軍参加を表明 日米首脳会談 from 東京新聞 2004.6.9  まったく、このヒトの頭の中はどーなっているのか。カチ割って確かめてみたい気分だ。... 続きを読む

受信: 2004/06/14 16:56:42

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