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2004.05.21

絶望を拒もう

「人を殺そうとしながら、その人に向かって『これはあなたのためにやっているのだ』と言っても説得力はない。そんなことをやろうとしているというのが、イラクにおけるアメリカの根本的な問題だ。」 ― ユーモアのある時評で知られる Molly Ivins さんの言葉です。占領の愚かさを鋭く衝いた表現だと思います。

状況が急速に悪化していることを認めないブッシュ政権は自己欺瞞の逃避主義に堕しているとしか思えません。サマワでごく微量の浄水作業をして、たまたま周りがわりと平穏だからといって日本はイラクの人たちから信頼され続けていると考えるのも現実逃避。その中で有事関連諸法を通してしまう私たちって、いったい何をやっているんでしょう…

昨日(5/20)は、本当は東ティモールの主権回復(世に言う「独立」)2周年という、それなりに明るい日のはずだったにも関わらず、朝起きた途端に「イラク西部で結婚パーティー会場を米軍が空襲、40人死亡」、「ガザのラファでまたイスラエル軍がミサイル攻撃」と聞かされ(どちらも衛星放送の Peter Jennings のニュース で見ましたが、既にリンクがなかったので、Aljazeera の記事にリンク)、“絶望”としか表現しようのない気分で一日を過ごしました。何かいいニュース、ないものでしょうか…

そうか、いいニュースを“待って”いてはいけないんですね。教えてもらった、例のおまじないの言葉をもう一度ここに書いておきます。

もしあなたがあまりにも落ち込んで心を躍らせることができなかったら、他の人の心をうきうきさせるような何かをするのです。

アムネスティのイマジン・キャンペーンへのオノ・ヨーコさんの言葉です。

「絶望」をキーワードに検索してこの稿にたどりついた人 ― おそらく、私と同じような心の人 ― がいたら、どうか、上の言葉があなたにほんの少しでも生きる希望を与えますように。この稿、いつもにも増して取り留めのないものになってしまいましたが、この祈りをこめて、ウェブに載せます。

2004年 5月 21日 午前 12:04 | | この月のアーカイブへ

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昨日、偶然『壊れる前に…』というblog http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/ を見つけて読んだ。 いや、もともとは、ココログルさんで「韓国」で検索したら、「イ 続きを読む

受信: 2004/05/24 1:47:23

コメント

はじめまして、もんもんいと申します。

貴blog拝読して、その世界への真摯なまなざしに、とても感銘を受け、思わずトラックバック記事を書かせていただきました。

TBにも書いたとおり、朝鮮半島ものに関わることには、大小の「絶望」がつきものでもあるのですが、「予めマイナスから始まっていることならば、プラスに転じさせる努力にはきっと大きな意味がある」と信じてやってきています。

「絶望を拒もう」という、うにさんのことばを、同じく朝鮮半島に思いを寄せている仲間たち(主に朝鮮語教室の仲間ですが)にも、送ってあげたいと思いました。

これからも、貴blog大切に拝読させていただきます。
もちろん、私もイ・スヨンのファンですし(スチトゥッ アンニョンはカラオケの十八番です^^;;)、日本デビューも一緒に応援していきたいと思います。
どうぞよろしくおねがいいたします。

投稿: もんもんい | 2004/05/24 2:00:31

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