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2004.05.03

学校の修復を喜ぶイラクの子どもたち

IRIN (国連統合地域情報ネットワーク)というサイトで、4月28日付けのとてもうれしい記事を見つけました。 IRAQ: Children overjoyed with school renovations ― 日本の支援によって学校が修理され、イラクの子どもたちが喜んでいるという、私たちにとっては強い誇りを感じてもいい記事だと思います。

「ここに来て、学校がすぐにでも改修が必要であることが分かりました。隣の病院もです。病院の建物は馬小屋として使われていたのです。」という担当者の談話とともに、校舎の屋根や壁を修復し、机や椅子、教科書などが運び込まれたことや、7キロ先の病院まで行かなくてもよくなって喜ぶ大人たちの声、「先生も増えたので前みたいに学校に来て遊んでばかりいるわけにいかなくなった」とぼやきながらも幸せそうな子どもたちの写真が載っています。子どもたちの後ろの壁には JAPAN の文字も見えます。

危険を承知の上で人道的な復興支援のためにイラクに赴いた私たちの同胞たちに心からの拍手を贈りましょう。ご紹介します: Japan Platform による資金援助によって活動している Peace Winds Japan のみなさんです。この記事でとりあげられたのは、クルド人居住地域とアラブ人居住地域の境界に近く、依然紛争の火種を抱える Kizqala というイラク北部の村だそうです。

渡航禁止などの措置が現実のものとなると、こういう形で日本が世界の人々の眼に見えなくなってしまうのはとても残念だと思います。人質事件以降、サマワから記者が追い払われたのか(いや、もっと危険なバグダッドからは依然として中継があるのだから、そんなはずはない)、自衛隊の活動に関する報道が減ってしまったような気がするのですが、陸上自衛隊のサイトを見ると、相変わらず情報量は非常に少ない(あるいは活動自体が情けない)ですが、小学校で壁が塗られているのを視察したり歯磨きの講習会を開いたり、細々と活動は続けているようです。ふと、写真撮影にあたって、「はい、もっと笑って!」といった“演出”は行なわれていないんでしょうねなどと、ちょっと意地悪なことを考えてしまいました。皮肉っぽく聞こえるのを恐れますが、正直なところ、自衛隊員たちは「いったい俺たちは何をしにここまで来たのだろう」と実存的な疑問を感じているのではないかと思ってしまいます。

IRIN のこの記事は、占領下の混乱で就学率が低下しているという記事へのリンクを含む平野裕二さんのウェブログから辿って行って見つけました。平野さんは子どもの権利の問題に取り組んでいらっしゃいます。私は自分が平野さんのサイトからこの記事に辿り着いたことに、憲法を変えようとする動き、そしてその“前哨戦”である教育基本法を変えようという動きが、無意味な派兵や、国境を越えた人々の連帯を阻もうとする動きと結びついたものであることを示す象徴的な意味を感じました。

2004年 5月 3日 午前 05:27 | | この月のアーカイブへ

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コメント

心覚えとして。
小泉内閣メールマガジン 第137号
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で、衛生隊看護班長の川上さんによる報告が載っています。看護のプロとして、もっと書きたかったことがあったのかもしれないと思いながら読みました。

投稿: Juki | 2004/05/05 12:07:05

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