「高遠さんとファルージャで」
高遠さんとファルージャで ― イラクで高遠菜穂子さんといっしょに行動したことのある佐藤真紀さんが、彼女がどのような考えをもち、どのような態度でイラクで医療支援、子どもたちへの支援を行なっていたかを見せてくれる。拘束によって、そしてその後の顛末によっても強く傷つけられただろう彼女の身を思いやる人に強くお勧めする。掲載先の「水牛」は青空文庫の呼びかけ人の一人でもある八巻美恵さんたちが毎月一日に発行している電子通信。
冒頭に「彼女は責任を感じているんです。自分だけ助かったということに。」という森住卓さんの報告が引用されている。誘拐を伝えるニュースを見た時、真っ先に私の目に浮かんだある人が、まったく同じことを私に語ってくれたことがある。
私が敬愛するその友人は5年前、住民投票の監視員として東ティモールに赴いていた。インドネシア国軍や民兵などによる暴動で退去を余儀なくされ関西空港に着いてすぐ、緊張した面持ちでインタビューを受けているその人を私はその時はじめて見たのだが、その人と私が同じ町に住んでいた縁もあり、会って話をする機会を得た。その人は私にある時、「めちゃくちゃになっていく現地を外国人である自分だけが抜けだし、生き延びることができたことを後ろめたく思っている」と話してくれた。私は即座にかける言葉が思いつかなかったが、東ティモールから帰った後も世界をよくしようと日々力を尽くしている姿を見て、私は彼女が生き残るべくして生き残ったのだと思った。
心に負った傷は元通りに癒えはしないのかもしれない。それでも、高遠さんはまた強く立ち直って、私たちの世界を少しでもよくするために歩き出すことだろう。世界は彼女を必要としているのである。恢復にどれくらいの時が必要なのかは分からない。それまでの間、捕らわれていた五人の人たちを非情な言葉や暴力からを護る必要があるならば、私もよろこんで身を挺そうと思う。
2004年 5月 1日 午前 08:47 | Permalink | この月のアーカイブへ
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コメント
自己責任論など、マスコミは批判的な報道が多いと思われるのですが、私は高遠さんの活動をとても素晴らしいと考えています。非難するの人は好きなことをいっているような気がします。非難する人は高遠さんの活動のようなことをできるのでしょうか?誰にでも真似のできる活動ではないはずです。そして、日本人よりもイラクの子供達に指示されるのは派兵された自衛隊ではなく、高遠さんのはずです。同じ北海道人として高藤さんに尊敬しています。ゆっくり休んで、一日も早い回復をお祈りいたします。
投稿: akemi | 2004/05/04 11:14:49