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2004.04.24

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イラクで戦死したアメリカ兵の棺―星条旗に覆われている―の写真の公表を、軍当局が遺族のプライバシーを理由に拒んでいるという。情報公開法によって入手した写真を掲載したサイトは、なぜか私がこれを書いている現在、アクセスができなくなっている。これらの写真および軍の出入り業者の職員―これを理由に解雇された―が撮影した写真をいくつかの新聞は掲載した:The Seatle TimesLos Angeles TimesThe New York TimesThe Boston GlobeThe Washington Post

人は身近な者の死や苦しみに、他者には思い至らないほど心を寄せるものだから、多くの人の目に棺が触れることを辛く思うこともあるだろう。しかし、私が読んだ範囲では、遺族の声に直接触れることはできなかった。国防総省の説明のみである。

戦争は人を殺す。(人が殺す、というのもまた真実。)棺の写真―兵士が死んだことを示す写真―を国民の目から隠すことは、国民から「戦争は人を殺す」という事実から目をそらせてしまうだけだろう。棺が旗で覆われていることはその兵士が何のため、そして何のせいで死んだのかを示している。その事実も隠されてしまうだろう。これらのことは、ここで改めて確認するまでのことはない。

「死」の概念は人の心を波立たせるものだから、それを喜んで見ようと思う人は少ないだろう。でも、多くの人はそれを直視しなくてはならないことを知っている。そして、ある人たちは、自らの死の危険を冒してまで、私たちにこの直視する機会を保証してくれる。戦場に赴くジャーナリストの人たちだ。彼らに感謝し、無事を祈ろう。

L. A. Times の記事には次の一節があった。

Government and military leaders acknowledge that such images carry power and can sway public opinion.

戦争を推進する人たちも、戦争を止めようとする人たちも、「一枚の写真が国家を動かすこともある」「人々の意志が戦争を止める日が必ず来る」ことを知っているということだ。

新聞の日付を見て、Days Japan の第二号をまだ買っていなかったことに気づいた。一ページ一ページ、一枚一枚の写真が心を重くさせる雑誌であるとも言えるが、今月も私はそのページを繰ることを自分に課すつもりだ。

2004年 4月 24日 午前 12:58 | | この月のアーカイブへ

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コメント

http://www.thememoryhole.org/ は、現在アクセス可能になっているようです。

(以下、色々書いたのですが、すべて棺の沈黙の前に空しくなってしまいました・・・自己削除。)

投稿: Juki | 2004/04/29 21:21:59

Juki さん、ご指摘ありがとうございました。私も確認しました。なんか、あまり「見たい」サイトではありませんねぇ… 

あと、コメント中のリンクが変になってしまっていてすみません。私の設定が悪いのかなあ…

投稿: うに | 2004/05/01 0:18:09

うにさん、ありがとうございます。
もしかしたら仕様なのかもしれません。(^^;)
次回は、URLの後を改行してやってみようと思います。

#思うところあり自分もblog世界に参加することにしました。よろしくお願いします。(他のHPも勿論更新させていきます。)

投稿: Juki | 2004/05/01 17:10:27

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