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2004.02.06

禁書リスト

The 100 Most Frequently Challenged Books of 1990-2000 ― アメリカ図書館協会がまとめた、もっとも禁書申し立ての多かった書籍のリスト。Maya Angelouの I Know Why the Caged Bird Sings や J. D. Salinger の The Catcher in the Rye などが並ぶ。

驚いたのは、私の大学院生時代の隣人が上位に載っていたことである。私の猫が彼女の老猫と喧嘩したといって、よく私たちも言い争ったっけ。その田舎町は自由な気風で知られる街で、彼女のように同性を愛する人も、私のような肌の色の違う外国人も、疎外感を味わうことなく、のびのびと暮すことができた。彼女のその本も「子どもに悪影響を与える」という意見は、そこではごくごく少数だったのである。もちろん、その街が決してアメリカの、ましてや世界の縮図ではないことは、私も含め、そこに住むだれもが知っていたのだけれど。

このページの冒頭に次の言葉が載っている。これを書いたJudy Blumeさんはリストで8番目に載っている本の著者らしい。

"It's not just the books under fire now that worry me. It is the books that will never be written. The books that will never be read. And all due to the fear of censorship. As always, young readers will be the real losers."

イラク派兵問題を精力的に取り上げている低気温のエクスタシーのはなゆーさんたちに支えられてきたDoXさんの童話『二本山の兄弟犬』を読む。この作品はこれから禁書や検閲を経験していくことになるのかもしれない。そして、その後ろには、多くの作品が恫喝や訳知り顔の嘲笑に阻まれて書かれぬまま終わるのかもしれない。

2004年 2月 6日 午前 01:00 | | この月のアーカイブへ

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