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2004.02.29

新屋英子さんの「身世打鈴」

京都・蹴上で新屋英子(しんやえいこ)さんの「身世打鈴(シンセタリョン)」を見る。十年ほど前、住んでいた町で公演があったのだけど家族が病気になって見逃してしまって以来、なかなか縁がなかったのだが、ようやく念願かなって見ることができた。立ち見も多く出て大盛況。

済州島出身の82歳の在日韓国人女性が身の上話をするという設定の一人芝居。もう三十年以上続けているとのこと。古紙や段ボール箱、古い自転車などを背景に、白服の女性がリアカーを引いて登場。一時間あまりに渡って、15歳で父や姉とともに日本に渡ってきて以来の苦労を語る。アドリブも多いのか、鳥インフルエンザや拉致の話も出る。おそらく、30年の間に、劇はさまざまな変容を経験してきたのだろう。

戦争の記憶がまだ強く残っていたが人々が韓国のことをよく知っているとは言えなかっただろう30年前と、韓国の映画やテレビドラマが親しまれるようにはなったが戦争や植民地支配の加害者責任の認識が薄れている現在とで、どんな違う思いを抱いて新屋さんが演じてきたのかと考える。

2004年 2月 29日 午後 09:44 | | この月のアーカイブへ

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