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2004.02.25

パレスチナの壁

Noam Chomsky の A Wall as a Weapon ― シャロン政権によって建設が進められている壁がイスラエルの安全を守るというより、パレスチナ内部を地理的に分断し、数多くのパレスチナ人を隔離し、土地を奪う(パレスチナ領土内に壁が作られ、壁の外の領域に関してはイスラエル人が有利に使えるようになっている)点で、この壁を侵略の武器であるとしている。壁の建設がイスラエル政府の政策というよりアメリカ政府の祝福のもとに行なわれている以上、アメリカがその姿勢を変えない限り、ハーグの国際法廷で勧告が出されても状況は何も変わらないだろう、という意見。

短い論考であるせいもあり、チョムスキーが書いたとは思えないくらい読みやすく(すみません、過去に翻訳をやった時の恨みつらみです)、また内容的な驚きも少ない気がする。チョムスキーが隠された真実を暴くまでもないほど明らかな、そしてそれにも関わらず全く解決に向けて前進しているようには思えない厄介な問題だということなのだろう。

パレスチナとイスラエルの問題に関しては、たしかに巨視的にはアメリカの政策変更が必要だというのは分かるのだけれど、その土地で対立しながら暮してきた人たち一人ひとりの心や信条の問題としてもこじれすぎてしまっているようにも思う。その心の壁を取り払うには気の遠くなるような時間がかかるのであろう。しかし、それとは異なり、コンクリートの壁は意志さえあればすぐにでも壊すことができるはずである。

パレスチナとイスラエルの間の紛争をパレスチナの視点から報じる ei: The Electronic Intifada にリンク。戦車に投石をもって抵抗するインティファーダとは別世界のような“クールな”サイトなのに、なぜ rss フィードがないのか不思議。とりあえず、ここのを利用してみよう。

2004年 2月 25日 午後 09:59 | | この月のアーカイブへ

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