米議会下院がマリファナ合法化を可決
依然としてブログを定期的に更新できるような生活には戻れていないのですが、マリファナ合法化の話題は長い間、追いかけてきたものなので、重要な一里塚を記録しておきます。
House Passes Landmark Bill Decriminalizing Marijuana - The New York Times 2020年12月4日、米国議会の下院がマリファナを合法化を定めた下院3884法案を可決しました。下院多数派の民主党を中心に賛成 228、反対 164 だったとのことです。しかし、これで連邦レベルで大麻所持や販売が合法になるのではなく、共和党が多数となっている上院で否決されるだろうと報じられています。
連邦議会上院では、11月の選挙で議席が確定しなかったジョージア州の2議席の決選投票が1月5日に行なわれます。この時期に下院での議決を行なったということは、マリファナ合法化が保守派の反発をより強固にすることはないだろうという判断があったということだと思います。ジョージアの議席は接戦が予想されますが、それにもかかわらずこの議決が行なわれたことは、米国社会全般のマリファナに対する見かたがどのようなものであるかを雄弁に物語っていると考えられます。
米国でのマリファナの非犯罪化については、この2つ前の記事(3年前に書いたものですが)にもまとめたように、11年前に、2017年から19年に実現されるだろうと予測しました。近年は、トランプが極右の Jeff Sessions を司法長官に任命したことなどにより、合法化の動きは数十年単位で後退したと考えていたのですが、思いのほか早く、本来の時間軸に復帰しました。
ウルグアイとカナダに続き、これからの4年間のどこかで米国全土でマリファナ使用が犯罪ではなくなることは確実です。