2008.07.06

パナマが米軍基地建設を拒否

南米エクアドルのコレア大統領が同国内にあるマンタ米空軍基地の租借更新に応じない姿勢を明確にしたため、アメリカは中南米における代替基地の確保を目論んでいる。パナマが有力な候補地と見られていたが、パナマの Daniel Delgado 法務大臣は、このほどロイターのインタビューに応じ、パナマとアメリカの間には過去に問題が多くあり過ぎたとして、米軍基地が作られる可能性はないと語った。ロイター電 "Panama says no to U.S. military base"。

記事によれば、他の候補地はペルーとコロンビアらしい。先週、ボリビアのモラレス大統領が「ペルーが米軍基地を作ろうとしている」と非難し、ペルーのガルシア大統領が「ペルーには米軍基地はない」という、はぐらかしのような反論をして、ちょっとした舌戦になっていた(BBC "Peru leader rebukes Bolivia head")のは、こういう背景だったのか。

とにかく、きっぱりと「基地なんか嫌だ」と言える国を見習おうではないか。

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2008年 7月 6日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008.07.05

消えるグランクリュ

テレビを見たら、ウナギの産地偽装がトップニュースだった。ついこの間もやっていなかったっけ? あれは牛肉か。さて、フランスから、ほんのちょっと関連したニュース。

Bordeaux St Emilion wines stripped of top classification - AFP電。ボルドーワインの代表的な産地、サンテミリオン地方が行なってきた Grand Cru 格付けが公正に行なわれていないとフランスの行政裁判所が判断し、サンテミリオンのワインは2006年産から「グランクリュ」を名乗れなくなった。

サンテミリオンの格付けは10年ごとに見直されるが、2006年の見直しの際、不合格となった畑が審査が不公平だと申し立て、それが認められたということらしい。知らなかったのだが、メドック地方でも昨年、同様に格付けが取り消されたそうだ。

私がもう少し物知りだったら、産地や格付けといった記号の価値だとか、共同幻想としての消費主義とかについて考察して、かっこいいブログになるんだけどねえ。現実の私は、サンテミリオンの値下がりを楽しみにしているだけなのであった。上掲の記事には、格付けによってワインの価格は3割上がると書いてある。だから格付け取り消しで3割下がるはず(甘いか)。物価高のおり、うれしい話になるといいのだけど。

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2008年 7月 5日 午前 12:01 | | コメント (1) | トラックバック (0) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008.07.04

ネット上の差別発言の取り締まり

Finland mulls tougher anti-racism rules for internet - フィンランドの国営 STT 通信社の記事。フィンランド政府がインターネット上の差別的発言の取り締まりを強化する方針を決めたと伝えている。地元紙 Helsingin Sanomat によると、例えばブログのコメントに人種差別的な内容が含まれていた場合、ブロガー自身にそれを削除する義務があることなどが定められるらしい。この短い記事では事情がよく分からないが、差別的なブログ自体には既に何らかの歯止めがかけられているようだ。それだけでは十分な抑制効果が得られていないため、ルールの明確化を行なうらしい。

権力による規制はあまりいいことだとは思わないが、その半面、日本でも何か手を打ったほうがいいようにも思う。

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2008年 7月 4日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008.07.03

沖縄の多国籍軍

1日付け琉球新報の「イスラエル、独、オランダ軍 北部訓練場で演習検討」という記事が気になった。ジャングル戦闘訓練施設である米軍北部訓練場でアメリカとともにドイツ、オランダ、そしてイスラエルが訓練を行なうことを検討しており、先月、これらの国々の軍と自衛隊が視察を行なったらしい。

「テロとの戦争」の掛け声のもと、「有志連合」による共同行動をもくろむアメリカの戦略に日本が大きく巻き込まれようとしているようだ。むろん、日米安保条約や日米地位協定はアメリカ軍以外の軍隊に基地の使用を認めていない。しかし、2日付けの続報によれば、外務省は将来的に他国軍による使用を「100パーセント否定はできない」と述べたそうだ。

自衛隊の平和維持活動の是非とか、集団的自衛権が認められるかの議論とかを突き抜けた次元で、福田政権は日本を軍事的な介入のできる国にしようとしているということだろう。非常に危険だ。

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2008年 7月 3日 午前 12:20 | | コメント (0) | トラックバック (2) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008.07.02

一番幸せな国

Denmark world's happiest country, survey finds というロイター電。アメリカ政府の肝いりで行なわれた97か国の調査で、デンマークが「最も幸せな国」だという結果が出たと伝えています。世界中で35万人の人に「あなたは幸せですか」「最近、生活に満足していますか」と聞いて調べたそうです。

デンマークに続いて、プエルトリコ(ほう)、コロンビア(えっ?)、北アイルランド(ふむ)、アイスランド、スイス、アイルランド、オランダ、カナダ、スウェーデン、オーストリアなどが上位を占めていたようです。アメリカは16位と書いてありますが、日本への言及はありません。気になりますねえ。研究費を出した米政府の National Science Foundation の報道資料にも日本の名前は出ていません。幸福度に貢献する要因として経済的な繁栄、民主主義、平和、個人的な自由などが挙げられていますから、わりといい位置にいるだろうとは思うのですが(多様性への寛容も挙げられています。このへんはちょっと心配)。これを書いている時点では、論文が発表された Perspectives on Psychological Science 誌も、目次がまだ古い号のままなのですが、あと数時間待てば、ここから論文全体か要旨が読めるようになると思います。楽しみですね。

私にとっては、ここが一番幸せな国です。あなたに会えるから。…という口説き文句を考えてみました。いかがでしょう。

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2008年 7月 2日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (2) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008.07.01

行進、終わる。

インドのダラムサラで3月10日に始められたチベット難民による行進は、6月27日の金曜日、チベット国境から10kmほどの町で終わった。Phayul の記事 "March to Tibet concludes as jailed marchers released"。

行進が国境に近づくにつれ、参加者の逮捕拘束が多くなっていった。「インド政府を危険にさらさない」という誓約のもとに逮捕者が釈放されるのを待って、この日、解散式が行なわれた。

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2008年 7月 1日 午前 12:11 | | コメント (0) | トラックバック (0) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008.06.30

戦争と平和の方程式

私は軍事にも数学にも疎いので、何のことやら分かりませんが、「戦争の法則」が解明されたのだそうです。どんな条件が揃うと紛争が起こり、それが大規模な戦争になるのか小規模な小競り合いになるのかが分かるとのこと。英テレグラフ紙の27日づけの記事 "Scientists find 'law of war' that predicts attacks"。

近年の大小さまざまな紛争のデータを分析しても、正規分布にはならない。では全くもって混沌としているかと言うと、そんなことはなく、べき乗則で記述できる。ということらしいです。

それだけ? という感じもしますが、考えてみると、戦争を始めたがる人とか兵器に愛着を持つ人って、あまり難しいことを考えられない人が多いみたいですから、その行動様式はわりと単純だという結論は、案外、いいところを衝いているのかもしれません。でも、やっぱりこれだけでは積極的な平和は創れないような気がします。

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2008年 6月 30日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008.06.29

国境線は木が目印

Mexicans protest border fence with trees - アメリカ政府はメキシコとの国境に鉄とコンクリートの壁の建設を始めている。それに抗議して、メキシコの Coahuila 州が国境沿いに植樹を始めた。40万本、約500キロにおよぶ並木で「緑の壁」を作るのだ。

州知事は「私たちが作るのは命の壁だ。その相手は恥辱と憎悪である」と語った。

都市政治的で無機質な国境(国家)概念に対する、有機的な抵抗。などと下手にまとめると、感動を損ないそう。

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2008年 6月 29日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008.06.28

イタリアでロマの指紋押捺

イタリアでは、ロマ(ジプシー)の人たちへの弾圧が急速に強まっているようだ。ベルルスコーニ内閣の Roberto Maroni 内務大臣が、ロマ全員に指紋押捺を課すという方針を発表した。大人だけでなく子どもも、外国籍のロマだけでなくイタリア国籍のロマも対象になる。英インディペンデント紙 "Plight of the Roma: echoes of Mussolini"。

5月にここでも論じたナポリでの焼き討ち事件(の原因となった誘拐でっちあげ事件)をきっかけに、反ロマ感情に火が付き、それを与党の右翼政治家たちが利用しているようだ。今回の指紋押捺も、「治安の危機」対策として売り出されている。実際には、このところ治安は改善されてきているというのにである。

ところで、記事によれば、欧州評議会人権委員長の Thomas Hammerberg さんがロマのキャンプを視察した後、こう語っている。「私が訪れたキャンプの住民の多くはイタリアに40年も住んでいます。ある国に40年も住んでも、その人はまだ外国人だというのでしょうか」。息を飲むほど新鮮に聞こえた。

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2008年 6月 28日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008.06.27

米軍が英国から核爆弾を撤去

英ガーディアン紙の記事ロイター電、およびそれらの情報源である Hans M. Kristensen さんによるブログ記事 "U.S. Nuclear Weapons Withdrawn From the United Kingdom"。アメリカ軍がイギリスの Lakenheath 英国空軍基地から核爆弾を撤去したことを伝えています。

これによって、アメリカ軍がアメリカ国外に置く戦術核兵器(巡航ミサイルなどに搭載するのではなく、「落とす」爆弾ということだと思います)は、トルコとイタリアの米軍基地計2か所とイタリア、ベルギー、ドイツ、オランダ各軍の基地計4か所のみになったとのことです。

今回の撤去は全く公表されずに行なわれたわけですが、それはロシアと核軍縮交渉を行なっていく上で理解に苦しむ判断であるとされています。

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2008年 6月 27日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0) このエントリーを含むはてなブックマーク