2012.05.26

撮影禁止

General restricts war-zone photography - 米海兵隊がアフガニスタンの占領に加わっている海兵隊員に対し、基地の外での私的な写真の撮影を禁止しました。

Candy Man by United States Marine Corps Official Pageアフガニスタンでは、数度にわたってアフガニスタン人の死体を辱めるような写真やビデオが流出し、そのたびにアフガニスタンやパキスタンで抗議行動が巻き起こったため、司令部は更なる失態を防ぐため、このような措置を取りました。

大切なのは、写真を流出させないことではなくて、死んだ人を辱めたりしないことだと思うのですが、そういう話は書いてありませんでした。まあ、撮影禁止令の記事だから、しかたないのかもしれません。

「『あそこにタリバンが死んでいる。写真を撮って友だちに見せびらかしたら面白いじゃないかと思うけど、俺は頭がいいので撮らない』と考えるような兵隊を作りたい」と現地の司令官が語っています。

なんか、上から下まで、救いようがないような…

写真は United States Marine Corps Official Page が CC-by-nc で公開しているもの。米兵にお菓子をねだる子ども。海兵隊の公式写真です。

このブログで

2012年 5月 26日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.05.25

着実に根付く大麻合法化世論

Poll shows strong support for legal marijuana: Is it inevitable? - アメリカの大手世論調査会社 Rassmussen Reports が5月12日に行なった調査で、マリファナ合法化への賛成意見が反対意見を大きく上回ったことを明らかにしました。

global marijuana march by ricardoara大麻を合法化し、たばこや酒のように規制、課税することへの賛成意見は56%、反対意見は36%でした。統計調査としての誤差や質問の聞きかたなどによる振れを考慮しても、現時点での賛否の動向は明らかでしょう。半年ほど前に、別の全米調査で賛成が初めて50%を超えたことをここでも紹介しました。賛成の優位は盤石になったと考えられます。

嗜好用マリファナ合法化がいつのことになるかに結びつく点に関しては、記事には2つのことが書いてありました。1つは、「今年の秋にも、どこかの州で合法化されるかもしれない」という早期論。もう1つは、「マリファナ合法化が同性婚の次の社会課題になるであろう」という見かたです。全国レベルでの同性婚は議論がまだ長く続くでしょうから、マリファナ合法化が後回しになるとすると、かなり先送りされてしまうかもしれません。

3年前から、州レベルの合法化が2014年ごろ、連邦政府レベルが2019年ごろかなあと見ています。自分の世界を見る目の度合いを知るために定点観測中。でも、こうやって見ると、月日が過ぎて行くのは速いですね。自分が何にも成長していないのが悲しい。

写真は ricardoara さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

このブログで

2012年 5月 25日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.05.24

昨日の敵、今日の友

A decade after independence, East Timor's surprising best friend? Indonesia. (1, 2) - 独立を回復して10年を迎えた東ティモールの政治レベルでの近況です。

Women participate in the Second Round of Presidential Elections in Timor-Leste on 16 April 2012. Photo by Sandra Magno UNDP. by United Nations Development Programmeオーストラリアとの間にあるチモール海の油田開発が本格化したため、現在では国家の収入の95%が石油から来ているそうです。貧富の格差が急速に広まっているようです。

軍事占領と撤退間際の焦土作戦でティモールの人々を苦しめたインドネシアとの関係緊密化が顕著です。巨大な隣国との友好なくしては東ティモールの発展はあり得ないという政治的な判断が生きたものだと思えますが、インドネシア軍のだれも過去の人権侵害に問われた者がいないことを挙げ、増大するインドネシアの存在感に懸念を示す人もいると記事は書いています。

ただ、この記事には市井の人の声は全く取り上げられていませんでした。

軍事的な侵略や占領、それに続く解放と和解。私たちの国も含めて、昔も今も、世界のいたるところで繰り返されます。どんな条件が揃うと、憎しみをぬぐい去り、よき友として向き合うことができるようになるのか、興味があります。

写真は United Nations Development Programme が CC-by-nc-nd で公開しているもの。投票所から帰る市民。

このブログで

2012年 5月 24日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.05.23

心にブルドーザー

IBANGLADESH: 40,000 slum residents face eviction - バングラデシュの首都ダッカで、大規模なスラム街の取り壊しが行なわれています。

DHK. Korail - Redrum by naquib先月から始まったスラムの撤去作業により、既に4,500人が住む場所を失い、裁判所による仮差し止めが撤回されれば、合計で4万人もの人が路頭に迷うことになりそうです。事前通知もなくブルドーザーに家を壊され、家財もすべて失ったようで、当局の無神経さが目立ちます。

ダッカは人口1,500万人ほどで、毎年40万もの人が農村部から職を求めてやって来るのだそうです。スラムの取り壊しも定期的に行なわれているようで、2006年から2008年の間には、約6万人が立ち退かされました。

ニュースというのは非情ですね。こうやって、話は伝わってくるけれど、何かができるわけではなくて。「スラムの取り壊しをやめてください」って大使館に電話する? 豊かな国のやつが何を言っているんだと言われそう。私財を投げ打って、現地で奉仕活動をする? 言葉も通じないで何ができるのかと思ってしまいます。結局は私には何もできないのでしょうか。意気地なし。

写真は naquib さんが CC-by-sa で公開しているもの。取り壊しの迫る Korail スラム。

このブログで

2012年 5月 23日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.05.22

議員は高校生なみ

Sophomoric? Members Of Congress Talk Like 10th Graders, Analysis Shows - アメリカ議会の登壇演説を分析すると、平均して高校1年生レベルの文章だということが分かりました。

2012 04 17 - 3144 - Washington DC - Space Shuttle Discovery by thisisbossi文の長さや単語の長さを使って読みやすさを計測する Flesch-Kincaid 尺度というのを用いて過去十数年分の演説を分析したそうです。2005年度の議会が11.5 年生レベルだったのに対し、2011年は10.6年生レベルと、ほぼ1学年ぶん文章が簡単になりました。特に2010年に保守のティーパーティーが支持した候補が多数当選したことが大きいようです。

これを「議員がバカになった、子どもっぽくなった」と捉えるのか、より有権者に訴えかける、分かりやすい話しかたをする議員が増えたのか等々、なかなか興味深いです。

一言付け加えると、これはあくまで英語の輪の中の話。ラテン系などの人口が増えたら、議会の姿が大きく変わるだろうけど、まだそういう議会、そういう社会ではないということですね。

写真は thisisbossi さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

このブログで

2012年 5月 22日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2012.05.21

占領地産

Israel blasts South African proposal on settlement goods - 南アフリカ政府が、イスラエルによって占領されているパレスチナのユダヤ人入植地で生産された産品を「イスラエル産」と表示することを禁じる方針を打ち出しました。

our harvest by Michael.Loadenthalヨルダン川西岸地域からは、ナツメヤシなどの農作物、ワイン、化粧品などが輸出されていますが、それらをイスラエル産と表示することが6月末から禁止されます。占領の既成事実化を阻止したいパレスチナの主張に沿う施策と言えます。南アフリカはイスラエルの主要な輸出先なので、わりと大きな意味を持つかもしれません。

そして、何と言っても、アパルトヘイトを克服した南アフリカですから、大きな道義的な意味を持ちます。イスラエルもそれを警戒しているのだと思います。イスラエル外務省は、これは人種差別だとのコメントを出しました。「反ユダヤ主義的だ」ではなく「レイシズムだ」と言うあたりが、なんとも陣取り的です。

写真は Michael.Loadenthal さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。これはパレスチナの人がイスラエル兵に妨害されながら収穫したものなので、記事の趣旨とは違うかもしれません。

このブログで

2012年 5月 21日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2012.05.20

王族の宴

Human rights groups criticise Queen's historic lunch of monarchs - イギリスではエリザベス2世女王ダイアモンド祝祭(在位60周年)の式典が行われましたが、それが「血塗られた手をした独裁者の集まり」であったと批判されているそうです。

Victoria Dei Gratia by Rob_sg招いたのは間違いだと特に名指しされているのはバーレーンとスワジランドの国王たちです。ちなみに、スワジランドの王の車に飛ばされた野次がすぐ後ろを走っていた日本の車の乗客を怯えさせたと書いてありました。

これだけの王族が集まったのは、1887年に開かれたイギリスのビクトリア女王の金祝(在位50周年)以来だそうですが、その宴の絵を今回の記念写真と比べると、ブルガリア、ユーゴスラビア、ルーマニア、ギリシャなどから王制が消えたことが分かるとのこと。これからも、私たちの力で減らしていければと思います。

イギリスにも王制を打倒し共和制樹立を訴える団体があるそうで、紹介されていました。 Republic (共和国)という団体です。なんか、私たちの国だと、こういうのって言いにくい感じがありますよね。イギリスではどんな感じなんだろう。

「血塗られた独裁者」の話に戻ります。再来年あたり、銀祝(在位25周年)を迎える国がありますが、今回と同じような批判にさらされることのないようにしてほしいものです。

写真は Rob_sg さんが CC-by-sa で公開しているもの。ビクトリア女王の像。

このブログで

2012年 5月 20日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.05.19

やつらが来た時、私は黙っていた

Attack on Gays in St. Petersburg Spreads to Migrant Workers - ホモフォビア、トランスフォビアに反対する日だった17日、ロシアのサンクトペテルブルクでも LGBT の集会が開かれました。

. by ЯAFIK ♋ BERLIN事情を追っていなかったので、よく理解していないのですが、サンクトペテルブルクでは、3月に「同性愛のプロパガンダ」を広める行為を違法とする条例が制定されました。その一方で、この集会は正式な市の許可を得て開かれたようです。

しかし、何者かが参加者の顔をめがけてゴム弾を発射したため、その場は混乱に陥り、参加者たちは警察が(やけに手際よく)用意したバスに乗って脱出しました。撃たれた人は入院中と伝えられています。

極右勢力は、それだけでは収まらず、交差点で止まっていた別のバスを襲撃しました。このバスには中央アジアからの移民労働者たちが乗っており、石や発煙筒が投げ込まれ、乗客たちは窓越しに殴られたようです。こちらの騒ぎでは、幸い、けが人はなかったもようです。

記事は、「間違って」別のバスが襲撃されたと書いていますが、そうでしょうか。

写真は ЯAFIK ♋ BERLIN さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。訳あって、ロシアではなく、ドイツの抵抗運動祈念館(Gedenkstätte Deutscher Widerstand)の銅像です。

このブログで

2012年 5月 19日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.05.18

いたちごっこからお祭りへ

Moscow Opposition Camp ‘May Receive Festival Status’ - モスクワでは、7日に行なわれたプーチン大統領の就任式以来、「占拠」運動が続いています。

occupy_abay-3224 by belkusЧистые Пруды (チスティエ・プルディ)で始まった、プラカードなどを持たず、ただ大勢で「散歩」をするスタイルのモスクワの選挙運動は、テントを張っている公園に機動隊がやってきて逮捕が行なわれると、速やかに移動し、別の場所でまたキャンプを始める、という「いたちごっこ」の繰り返しだったようです。説明なしに排除にかかる当局側の姿勢に非難の声が上がっています。

冒頭にあげた記事は、17日に移動した先の Баррикадная (バリカドナヤ) 駅近くに関しては、区議会が「お祭り」としての認可を与えて、保護することにしたと報じています。ロシアの占拠運動が初めて当局側の許可を取り付けることになるようです。

先日、英ガーディアン紙の記事("Russian protests: thousands march in support of Occupy Abay camp")に載っていた言葉。要約すると、「私たちが要求していることは、1世紀前のロシア革命と変わらない。歴史は繰り返すわけだ。ただ、私たちは流血は繰り返さなかった。これは、彼らではなく私たちの勝利だ」というものでした。そして歴史は進むのでしょう。

写真は belkus さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

このブログで

2012年 5月 18日 午前 12:00 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2012.05.17

拒否権を拒否

"Small Five" Challenge "Big Five" Over Veto Powers - 国連総会に興味深い決議案が提出されたというニュース。

UN Security Council by j0e_mコスタリカ、ヨルダン、リヒテンシュタイン、シンガポール、スイスの5か国が共同提出する決議案(A/66/L.42 "Enhancing accountability, transparency and effectiveness of the Security Council")は、安保理の常任理事国5か国に対し、「拒否権の行使に抑制的であること」を求めるものです。もちろん、拘束力はありませんが、政治的、道徳的にこれまでになく強い力を持つだろうと IPS の記事は述べています。

シリアのアサド政権による反体制派弾圧に対して、 国連が中国とロシアの拒否権行使が原因で効果的な対策を取れないでいる中、この決議案が圧倒的な支持を集めてもおかしくありません。すべての常任理事国は、それを重く受け止めるべきです。

私たちの国も、常任理事国入りなどを目指すより、こういう地道な努力をしていくほうがよいように思えます。それに、今後の国連改革は、たぶん、こっちの方向に進むでしょう。

写真は j0e_m さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

このブログで

2012年 5月 17日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)