2012.01.30

生まれ変わった街の地図

Harlem merchants band together to put Frederick  Douglass Blvd. on the map with a colorful biz guide - ニューヨークのハーレムというと、空き家になった店舗や麻薬密売人などが思い浮かび、足を遠ざけがちですが、最近は素敵な店も増えたという話。

Frederick Douglass Blvd by joseph aハーレムの目抜き通り、フレデリック・ダグラス・アベニューは、2004年に地区指定が変わって、開発が進み、多くの店が進出したそうです。それらの店を載せた地図が新たにできました。 Frederick Douglass Boulevard Alliance のサイトから PDF で入手できます。

ニューヨークに行くことがあるかどうか分からないけれど、とりあえず、本屋、ワインの店、スーパーマーケットの位置を調べておきました。面白いなと思ったのは、公文式の教室らしきものもあること。

再開発が進んだということは、逆に、前に住んでいた人たちが住処を失ったということかもしれず、ちょっと心配です。

写真は joseph a さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2012年 1月 30日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.01.29

証言者がまた一人逝く

Kazimierz Smolen

Kazimierz Smolen, Director of Auschwitz Memorial Site, Dies at 91 - アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所跡地にあるホロコースト祈念館で館長をしていらっしゃったカジミェシ・スモーレンさんがお亡くなりになりました。謹んで哀悼の意を捧げます。

スモーレンさんは1920年、ポーランド南部で生まれ、ナチス占領下ではレジスタンスに加わりました。捕らえられてアウシュビッツに収容されますが、奇跡的に生き延びました。戦後はずっとアウシュビッツ(現在のオシフィエンチム)で暮らし、ホロコーストの証言を続けました。

お亡くなりになったのは一昨日、1月27日。奇しくも1945年のソ連軍によるアウシュビッツ解放を記念する日だったそうです。

今、ポーランドをはじめとしてヨーロッパでは、いや、私たちの国も含めて世界では、また偏狭な民族主義が頭をもたげてきています。不安の中での旅立ちだったかもしれません。

写真は2001年夏にアウシュビッツでお話を伺った時のものです。

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2012年 1月 29日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.01.28

沈黙は加担

Tibet: 'Silence is complicity' - French Senator - フランスの Jean-François Humbert 上院議員(与党 UMP)が議会で「チベットに対するジェノサイドについて沈黙することは、それに加担することだ」という演説をしたというニュースです。

by clstalおそらく、オスマントルコによるアルメニア人虐殺を否定する言説がフランスで違法化されたことに連なっての発言でしょう。「昔のジェノサイドのことを知っても、進行中のジェノサイドに関心を払わなければ意味がない」という表現も見られます。

チベット人の抵抗運動に対する中国当局による武力行使が憂慮される昨今ですが、アンベール議員は「人々を肉体的に抹殺するのでなくても、言語や文化、記憶を取り上げてしまうことによっても、民族を消滅させることができる」とし、中国の強制的な同化政策がまさにこれにあたると述べています。

というわけで、今日の写真を選んでみました。この文脈では皮肉が過ぎるかなあ。Clstal さんが CC-by-nc-sa で公開している写真です。

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2012年 1月 28日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2012.01.27

四十年の抗議

Aboriginal activists demand Abbott apology - 昨日はオーストラリアの「建国の日」でした。最初の入植者たちが到着した日。先住民(アボリジニ)はこの日を「侵略の日」と呼んでいます。この日、野党自由党党首が行なった発言に対して、アボリジニが謝罪を求めています。

Aboriginal tent embassy, canberra by feral arts40年前の今日(1972年1月27日)、4人のアボリジニが首都キャンベラの元国会議事堂の前にテントを張り(地図。ストリートビューもあります)、オーストラリアの土地はアボリジニから奪われたものであることを訴え、アボリジニの土地所有権を認めない政府に抗議したそうです。

驚くべきことに、この「先住民テント大使館」(Aboriginal Tent Embassy)は、今日に至るまで実に40年間続いています。不屈の抗議行動に心から敬意を表します。

昨日の政治家の発言は、40年前は遥か昔であり、状況はよくなった、テント大使館の使命は終わった、というものでした。言うまでもなく、植民者の子孫たちとアボリジニたちの間には、依然として大きな経済格差があるなど、これは終息した問題ではありません。道はまだ半ばです。

否が応でも、経済産業省の前のテント行動と重ね合わせて考えてしまいます。原子力発電を推進した、そしてし続ける歴代の政府への責任追求は、始まったばかりです。

現在の先住民テント大使館の写真は feral arts さんが CC-by で公開しているもの。

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2012年 1月 27日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.01.26

教育条例が作られた

Seoul education office to proclaim controversial student rights ordinance - ソウル市が新しい教育条例を制定しました。

민주주의 현장체험 그림 by 민주지기条例は、生徒の人権を守ることを主眼にしたもので、体罰の禁止、服装や髪型の自由、校内での集会の自由、そして、同性愛や妊娠中の生徒に対する差別の禁止を定めています。

似たような条例が既に京畿道と光州広域市でも制定されているとのこと。韓国政府はこれらの条例に反発しているため、今後、衝突が予想されます。なお、ソウル市は、生徒の権利条例に加え、教員の権利条例も制定することにしているそうです。

ソウル市民は、昨年、革新系の市長を選んだばかり。私たちもいい人を選びましょう!

写真は 민주지기 さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。韓国の子どもが描いた民主主義。キャンドル集会のろうそくでしょうか。「民主主義は与えられるものではない。勝ち取るものだ」。

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2012年 1月 26日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.01.25

不法滞在、身代金、政局

Gatdula's religion not an issue – DoJ - フィリピンの国家捜査局(NBI)の Magtanggol Gatdula 長官が更迭されたのは、彼がカトリックではないためではない、とフィリピン政府法務省が説明したというニュース。ではなぜ更迭されたかというと、彼が日本人の誘拐に関わっていたから、とのこと。

by penmanila誘拐され身代金を要求されたのは Noriyo Ohara さんという30代前半の女性。いろいろと過去の記事を検索してみると(例えば、 "Japanese woman needs medical test")、その女性は、ヤクザから逃れるために2009年にフィリピンに入国。ルソン島北部のパンガシナン(Pangasinan)という街で不法滞在していたようです。

昨年11月29日、不法滞在の捜査を名目に NBI 捜査官が彼女の身柄を拘束しました。その後、NBI 関係者から彼女が同居していたフィリピン人家族のもとに身代金の要求が行なわれたようです。賄賂ということでしょう。しかし、高額な身代金の支払いにも応じたにも関わらず、彼女は1か月間、監禁状態に置かれます。この誘拐事件が明るみに出て、調査が行なわれる過程で、NBI 長官の関与が疑われるようになりました。

いろいろとはっきりしない事件のようですが、政府高官が更迭されたとなると、作り話というわけでもなさそうです。

日本ではほとんど話題になっていないと思うのですが、支援とかが必要かもしれないと思い、これを書きました。

パンガシナンの写真は penmanila さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2012年 1月 25日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.01.24

抵抗に目覚める

Romanians Discover Street Protest - ルーマニアの人たちが集会やデモによる抗議行動に目覚めつつある、というニュース。

Suntem non-violenti by DamjanBNZ右派政権に代わってから緊縮財政が続き、このほど健康保険の民営化を政府が画策したことで、人々の怒りに火がついたようです。1月12日以来、連日、デモが続いています。

昨年、集会の制限や、私企業が鉱山開発をするために土地を接収することが法制化され、暮れごろから、各国の占拠運動などに影響された行動が見られるようになりました。学生と労働者、年金生活者、さらにはホームレスの連帯が生まれ、「直接参加」を求めて抗議行動に参加する人々の間にはいろいろな考えの人がいますが、互いの間の信頼感があり、活発な議論が行なわれているとのことです。

これは抵抗を毎日の民主主義に組み込んで行くプロセスで、どうやって抵抗すればいいのか、どうやって自分たちの考えを表現したらいいのかを学び、政治的により成熟した社会となるいい機会だ、という政治学者の解説が引用されていました。

私たちの国でも抵抗ないし異議申し立てというものが確立していないと言うことができるでしょう。「脱原発」はそこから前に進むきっかけと言えるかもしれません。

先週金曜日のブカレストの抗議行動の写真は DamjanBNZ さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。「私たちは非暴力主義だ。違うかい?」

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2012年 1月 24日 午前 12:25 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.01.23

勢いを増す原発建設反対運動

Protest brewing in Kovvada a la Kudankulam - 東電福島第一原発の惨事の後、インドでは原発建設反対運動が高揚しているようです。

Andhra Pradesh by Songkranインド南部のタミル・ナドゥ州クダンクラムでは、建設が完了した原発への燃料棒の運び込みを住民たちが阻止していますが、中東部アンドラ・プラデシュ州 Kovvada (地図)では、計画中の原発の用地取得に反対が起こっているようです。

原発が建設されれば、漁業を営む人たちなど3,000人が移転を余儀なくされますが、住民の1人は、漁業の実情は厳しく、また地価も上がっているため、土地を手放さねばならなくなるのではないかと語っています。当局側は移転を強いられる住民への補償は万全だと述べていますが、記事は、強制的に近い形での接収が行なわれたとも読める表現があります。

福島のような大きな事故が起こる可能性は低いとしても、Kovvada 地方は人口も多い(1.5キロ以内に5集落、5キロ以内に42集落、16キロ以内に66集落)ので危険すぎると、 中央政府の元エネルギー相も主張しています。

私たちの国で脱原発を遂げることができるかどうかが、世界のさまざまな地域の人たちの未来にも影響を与えます。

写真は Songkran さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。「アンドラ・プラデシュ」「核」で検索して見つけたのですが、原子力発電所ではないかもしれません。遠近感が不思議な写真です。

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2012年 1月 23日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.01.22

彼は去っても、闘いは続く

Migrant labor organizer bids bittersweet farewell to Korea - 韓国の移住労働者運動の指導者が国に帰ることになったというハンギョレ新聞の記事です。

Migrant Workers' Movement in South Korea by grrrl_revolution韓国には移住労働者労働組合(MTU、이주노동자노동조합)という労組が組織されていて、その議長を務めていた人です。外国人としてはじめて全国民主労働総同盟(전국민주노동조합총연맹)の代議員になったとも書いてありました。6年前、家族を経済的に支えるためにフィリピンから韓国に来て働いていました。認知症の祖母の介護のため、帰国することにしたそうです。韓国でやり残した仕事があると、残念そうに語っています。「労働者が問題について話し合い、自分たち自身で物事を決めることができる組合は、移住労働者の権利のために絶対に必要だ」とも述べています。

韓国同様、私たちの国も移住労働者等権利保護条約(International Convention on the Protection of the Rights of All Migrant Workers and Members of Their Families和訳)を批准していません。速やかな条約批准を呼びかけたいと思います。

また、既存の労組にも、外国人労働者の人権擁護のための働きを求めたいです。往々にして、労働組合は、その限られた構成員の利益を守ることのみに意識を向けがちです。それはそれで必要な基本線だとは思いますが、数十年前とは異なり、現代の世の中には、様々な形態の「働く仲間」がいます。その事実から目を避けることは、もはやできないと思います。

イラストは grrrl_revolution さんが CC-by-nc で公開しているもの。

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2012年 1月 22日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.01.21

閉じられた街

Lhasa listed "Top 10 places to go in 2012" - チベットのラサがニューヨーク・タイムズ紙の「今年お勧めの旅行先45選」("The 45 Places to Go in 2012")の第9位に選ばれたという記事です。

samye monastery 288 by Kate McKenna記事は、高級ホテルの開業などによって、旅行者に対して開かれた街になりつつあるが、そのような急速な開発が文化的な植民地化であったり、聖地を食い物にするものであったりするという批判があることにも触れています。

記事は新浪網に載っていた新華社電ですが、新華社のサイトでは英文中文も見つけられませんでした。

一方、チベット亡命政府側は、2月中旬から3月下旬にかけて、中国政府が外国人のチベット立ち入りを禁止するだろうとしています("China cuts off Tibet from the world")。公式発表はありませんが、ラサの旅行会社などには政府から伝達がなされているとのこと。

今年のチベット暦の正月は2月22日。しかし、中国による占領に焼身自殺で抗議したチベット人たちを追悼して、正月の祝賀をボイコットする動きが既に始まっているそうです。その正月や4年前に市民蜂起が起こった3月10日(1959年の民族蜂起の記念日)などに緊張が高まるのを当局側は警戒しているようです。

ラサが「開かれた都市」になったというのは、買い被りすぎだと思います。

写真は Kate McKenna さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2012年 1月 21日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)